石原都知事「中国をシナと呼ぶように」…中国で怒りの声

サーチナ 2012年3月23日

  石原慎太郎知事は21日、首都大学東京の卒業・修了式に出席し、卒業生に向かって「中国のことを『シナ』と言わないとだめだ」と発言した。中国メディアの環球時報(電子版)が22日に伝えた。石原都知事の発言に対し、中国のインターネットでは怒りの声があがった。

  石原都知事は小惑星探査機「はやぶさ」について触れた後、「お隣の『シナ』は虎視眈々(たんたん)と日本の衛星技術を盗み出そうとたくらんでいる」と述べ、さらに卒業生に中国を「シナ」と呼ぶよう促した。「シナ」という言葉の由来には諸説あるが、日本では蔑称(べっしょう)とされるのが一般的だ。

  石原都知事の発言に対して、中国人ネットユーザーからは怒りの声があがった。いつものように「日本製品をボイコットしよう」という呼びかけがなされ、また「日本が存在し続ける限り、中国は永遠に心休まる日がない」といった発言も見られた。

  あるユーザーは「では中国は日本のことを何て呼ぼうか。犬、邪馬台国(やまたいこく)、倭国(わこく)、鬼なんてどうだろう」と述べ、また別のユーザーは「これは良い機会かもしれない。彼が首相になったら日中戦争を起こすだろう。そうなったらわれわれは琉球を奪い返そう」と過激なコメントも見られた。

  なかには少数ながらも「特に何も思わない。この言葉は台湾でよく聞くし、その次は香港、また日本だろう。これは中国の音訳にすぎない。中国はすでに日本の宗主国でないし、両国を同等に見ているという意味だ」と述べるユーザーも見られた。(編集担当:及川源十郎)