東京都の石原慎太郎知事は31日の定例記者会見で、都が進めている沖縄・尖閣諸島の購入計画に関連し、野田佳彦首相に漁船の待避施設などを島に整備すれば国有化を容認する考えを伝えていたことを明らかにした。条件を満たせば、尖閣購入のために都が集めた約14億円の寄付金も国に譲渡する意向も示した。
石原知事によると、首相とは19日に会談した。国有化を受け入れる条件として漁船の待避施設のほか、漁船用の無線施設や灯台の整備も要求した。首相は「考えさせてほしい」と答えたという。
政府は今週中に都側に回答する姿勢を示したという。