橋下氏発言「問題」75% 内閣支持率65% 世論調査

朝日新聞デジタル 2013年05月20日00時34分

 朝日新聞社が18、19日に実施した全国定例世論調査(電話)によると、安倍内閣の支持率は65%で、これまで最高だった3月と並んだ。一方、日本維新の会の橋下徹・共同代表による旧日本軍の慰安婦や、風俗業をめぐる発言については、75%が「問題がある」と答えた。

 安倍内閣の支持率は、前回4月は60%だったので、今回は上昇した。不支持率は今回は18%(前回19%)だった。

 橋下氏の一連の発言については「大いに問題がある」は32%、「ある程度問題がある」は43%。「あまり問題はない」は15%、「まったく問題はない」は5%にとどまった。橋下氏の発言で維新の印象が「悪くなった」は50%。「変わらない」は44%で、「よくなった」は2%だった。

 参院選の比例区投票先については、自民が49%(同46%)。この質問を始めた1月の40%と比べてみても、かなり増えている。対照的に、維新は今回、7%(同10%)。16%だった1月以降、下落が止まらず、8%(同6%)となった民主に初めて抜かれた。

 安倍首相の政策については、経済政策に対する支持が依然として高い。経済政策を「評価する」は63%で、「評価しない」19%を引き離した。経済政策が「賃金や雇用が増えることに結びつく」は44%(同45%)で、「そうは思わない」の36%(同37%)より多かった。ただし、原子力発電所の輸出政策については、賛成30%、反対50%だった。

 安倍内閣の閣僚が靖国神社を参拝したことについては「よかった」は48%で、「よくなかった」の37%を上回った。しかし、中国や韓国との関係改善について、安倍首相に「期待できる」は41%で、「期待できない」の42%とほぼ同じだった。