従軍慰安婦に関する問題発言で揺れる日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長(43)が15日、大阪市内でテレビ大阪の討論番組「たかじんNOマネー」(土曜午後1時〜)の緊急生放送に出演。ここでの発言にお笑いタレントの水道橋博士(50)が激怒し、番組降板を宣言してスタジオから飛び出した。
橋下氏は番組冒頭、同番組の1日放送で慰安婦発言に問題なしと答えた視聴者が約8割いたことに触れ「有権者は冷静ですよ。小金稼ぎのコメンテーターとは違う」とコメント。その後の議論でも橋下節を炸裂させ、他のコメンテーターを圧倒した。
そして“事件”は番組終盤に起こる。水道橋博士が、橋下氏とジャーナリストの大谷昭宏氏(67)との議論をさえぎって「小金稼ぎのコメンテーターと言われたんで、今日で番組を降ろさせていただきます。(そんなコメンテーターとは)違います。それでは3年間、ありがとうございました」とぶぜんとした表情で立ち上がり、そのままスタジオを出て行った。
直後に大谷氏から発言を撤回しないのかと問われた橋下氏は「ないです。僕に対しても批判はあるわけですから」と宣言した。
水道橋博士はこの日、収録予定だった次回放送分もキャンセル。放送終了を待たずにタクシーに乗り込み、本当に番組を辞めるのかとの問いに「はい」とだけ答え、去って行った。