橋下市長“目玉改革”に暗雲? 民間公募校長3カ月で退職 退職理由「言えない」

msn産経ニュース 2013.6.25 15:09

大阪市教委が市立小中学校で今年度から導入した校長公募に合格し、4月に民間人校長として就任した市立南港緑小学校(大阪市住之江区)の千葉貴樹(たかき)校長(38)が、25日付で退職することが分かった。校長公募は民間人登用を推進する橋下徹市長の肝いり施策で、今春に11人が就任。3カ月足らずで退職することになり、児童や保護者への不安を招くとともに、市教委の採用責任も問われそうだ。

 千葉氏は外資系証券会社出身。市教委関係者によると、すでに退職届を市教委に提出しており、25日の市教育委員会議で正式に退職が認められる予定。

 千葉氏は産経新聞の取材に対し、退職理由について「まだ児童や保護者に話していないので言えない」と明言を避けた。同日午後に臨時の全校集会を開き、児童らに説明するという。後任の校長については、市教委が内部の人材を充てる方針。

 校長公募は昨年7月に成立した市立学校活性化条例に基づき実施。全国から1290人が応募し、民間企業などから11人、教頭など市教委内部から52人が合格した。

 市教委は民間人校長をさらに増やすため、平成26年度に新たに着任させる市立小中高の校長69人のうち、約半数の35人を民間からの採用枠として設定している。