橋下市長、辞職正式表明…各党候補擁立見送りへ 2014年2月3日

YOMIURI ONLINE 2014/02/03

橋下徹大阪市長(日本維新の会共同代表)は3日、大阪市内の府公館で記者会見を開き、市長を辞職し、出直し選を行う考えを正式に表明した。

 大阪府と大阪市を統合、再編する「大阪都構想」の実現に向けた進展がないとして、市長選で民意を問うことで事態を打開したい考えだ。出直し市長選は3月に行われる見通し。

 橋下氏は、松井一郎大阪府知事(維新の会幹事長)と開いた記者会見で、大阪府議や大阪市議らによる法定協議会で、「大阪都」の区割り案の絞り込みが実現していないことについて、「(都構想の)設計図作りはやめておけ、という議会の意思に、(対抗する)大義を得る必要がある。最後は市民に判断してもらいたい」と強調した。さらに、「説明書を作り、その上で住民投票をさせてほしい。夏までに設計図を作るので、市民の後押しを受けたい」と理解を求めた。

 これに対し、自民、民主両党の府連は3日、出直し市長選について「全く大義名分がない。巨額の市民の税金を使うのはナンセンス」(自民党大阪府連会長の竹本直一衆院議員)などとして、対抗馬擁立を見送る方針を確認した。公明、共産両党も同調するとみられ、事実上の信任投票となる可能性が高まっている。

(2014年2月3日20時55分 読売新聞)