日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長による出直し市長選(3月9日告示、23日投開票)をめぐり、共産党大阪府委員会は14日、独自の候補者擁立を見送ると発表した。すでに自民、民主、公明の3党が「大義がない選挙」「独り相撲させる」などとして見送り方針を決定しており、維新を除く主要政党が対抗馬を出さない情勢となった。
共産府委員会内には「反大阪都構想の受け皿を作るためにも候補者が必要」という意見もあり、協議を進めていた。山口勝利(かつとし)委員長は記者会見で「(維新以外の)各党とは都構想や維新政治への反対を共有している。独自候補擁立は各党との思いと対立する」と述べ、各党との“共闘”を重視する姿勢を強調した。
橋下氏は「大阪の発展のために都構想を止めたいというなら、自民、民主、公明、共産の相乗り候補で僕を倒したらいい」と批判した。
一方、市議会は同日開かれた本会議で、橋下氏が申し出た15日付の辞職について不同意とした。合わせて過半数の議席を持つ公明、自民、民主系、共産の4会派と無所属の市議が採決で反対に回ったためで、橋下氏は地方自治法に基づき27日に自動失職する。