【大阪市長選】橋下氏、当選しても会見拒否 2014年3月23日

スポーツ報知 2014年3月23日

大阪都構想をめぐる対立をきっかけとした出直し大阪市長選は22日、最終日を迎えた。日本維新の会共同代表の前職・橋下徹氏(44)は第一声と同じく、なんば・高島屋前で最後の演説。「これまでメディアが一切、この選挙戦を報じていない。当選した時だけ会見しろなんて身勝手」と訴え、投開票後の会見を拒む考えを明かした。

最後の最後に橋下氏が批判の矛先を向けたのはマスコミだった。「まあ盛り上がりませんね、この選挙。責任はメディア。主張が全然届いてないじゃないですか」。演説中には対立候補のマック赤坂氏(65)が上半身裸でカツラにウサギの耳をつけた姿で、タンバリンを打ち鳴らすなどして乱入。橋下氏は「メディアがちゃんと報じないから、マックさんもフラストレーションがたまってるんですよ」と見過ごし、批判の対象は最後までマスコミだった。

市選挙管理委員会によると、21日現在の期日前投票者数は7万6343人で、同期間のペースは2011年の前回市長選に比べて約4割にとどまっている。橋下氏は大きな支援組織を持たないマイナー3候補と対決する異例の構図になり、投票率が大幅に下がるとの見方が強まっている。

「批判するのはいいけど、主張を報じるのはメディアの責任。(報じない)新聞なんか、便所紙か漬け物をくるむ紙にしかならない」と橋下氏。最後の最後に舌鋒(ぜっぽう)鋭い橋下節を復活させ、選挙戦を締めくくった。

◆大阪市長選立候補者(届け出順)
橋下徹〈44〉 大阪維新代表 諸前
二野宮茂雄〈37〉 元派遣社員 無新
マック赤坂〈65〉 政治団体代表 諸新
藤島利久〈51〉 政治団体代表 無新