2014.6.27 21:41 msn産経ニュースwest
大阪都構想の制度設計を話し合う法定協議会をめぐり、大阪府議会の議会運営委員会(議運)が27日開かれ、法定協メンバーのうち自民、民主両党の反対派府議2人を入れ替えることを決定した。野党は反対したが、議運で過半数を占める大阪維新の会の賛成多数で可決した。
これにより、維新が法定協で過半数を獲得。維新だけで協定書案の可決が可能となる。会長の浅田均府議(維新)は法定協を7月上旬に再開させる方針で、大阪都構想の設計図にあたる協定書を7月中に完成させたい考えだ。
一方、野党会派は、メンバー入れ替えを阻止する条例を制定するため、維新幹事長の松井一郎大阪府知事に臨時府議会の招集を請求。議会は来月25日までには招集される見込みだ。さらに野党側は、多数を握る大阪市議会の議運でメンバーの維新市議3人を排除する構えも示しており、3人が反対派メンバーに入れ替えられれば、維新は再び法定協で過半数を失う。
法定協は府知事、大阪市長、府議、市議の計20人ので構成されるが、維新は過半数を持たず協定書作りが行き詰まっていた。このため浅田会長が「反対派が入り口論に終始しているのは法定協の規約違反だ」として、入れ替えを府市両議会の議長に要請していた。
27日の議運で、自民の花谷充愉(みつよし)府議は「民主主義を否定した提案だ」と維新の手法を批判。公明の清水義人府議も「入れ替えは根拠がない」と非難した。