2014.7.15 13:01 msn産経ニュースwest
大阪維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事は15日、大阪都構想の設計図(協定書)を作る大阪府市の法定協議会をめぐって、野党会派が請求している臨時府議会の招集が同日期限を迎えることについて、「法に反しているとは思っていない」と述べ、改めて招集を拒否する考えを示した。
新藤義孝総務相が同日の記者会見で、松井氏や維新代表の橋下徹大阪市長が府市両議会の野党会派による議会招集請求を拒否する考えを示したことに「(地方自治法で定められた請求から20日以内という)期限内に招集しなければ、法律違反になる」と苦言を呈したことを受けて、松井氏は「都構想の議論の中身を見ていただければ(法律違反ではないと)分かる」と反発。
「僕たちは協定書を一生懸命作って最後は住民の判断を仰ぐ。協定書を作るにはこの手段しかなかったという説明をこれからやっていく」と述べ、有権者から理解が得られるとの見解を示した。
一方、橋下氏は同日、記者団に「形式的には法律に抵触しているが違法ではないと考えている」と述べ、野党会派から求められている臨時市議会招集に応じない姿勢を改めて示した。
府議会(定数109、欠員4)では、与党の維新が都構想反対派メンバーを法定協から排除したことに野党側(計57人)が反発。先月25日、従来通り会派比率に応じてメンバーを選ぶよう定める条例案を提案するための臨時府議会招集を知事に請求した。野党側が過半数を占めているため、臨時府議会が開かれれば条例案は可決される。