維新の党共同代表の橋下徹大阪市長(45)と幹事長の松井一郎大阪府知事(50)が、衆院選への出馬を断念したことを受け、維新幹部は23日夜、都構想への協力と引き換えに前回衆院選で候補者擁立を見送った公明候補者がいる大阪、兵庫の6選挙区について、今回も見送ることを明らかにした。
擁立見送りにあたって公明と水面下で何らかの交渉があったのかと聞かれた別の維新幹部は「いろいろある」と含みを持たせたが、公明府本部幹部は「一切ない」と否定した。
橋下氏は23日、「どうすれば大阪がもっとよくなるのかと考えた。今回は出馬せずに統一選を戦おうという結論になった」と話した。
松井氏は「一挙に国政で勝負するより地道に一歩ずつ統一選を目指すと覚悟した」と述べた。さらに、前回衆院選後に都構想の議論の進め方をめぐって公明と対立し、都構想の協定書(設計図)議案が10月、府市両議会で否決されたことを念頭に、「他会派に頼らなくても都構想を実現できる地盤を作りたい」と語った。