都構想で自民・谷垣氏「地域で決めていただく」

産経ニュース 2015年4月13日

自民党の谷垣禎一幹事長は12日夜のNHK番組で、大阪市を5つの特別区に再編する「大阪都構想」について「具体的に(大阪を)どうするかについては地域で決めていただく」と述べ、5月17日に行われる住民投票の行方を見守る考えを示した。同日投開票された大阪府議選と大阪市長選で、都構想を推進する維新の党がいずれも第一党を維持したことを受け、谷垣氏は具体的な言及を避けた形だ。

 公明党の井上義久幹事長も同じ番組で「大阪府や大阪市の将来は大阪市民が最終判断してもらう」と指摘。民主党の枝野幸男幹事長は「われわれは地域主権を掲げている。法律に基づき、大阪府や市民の判断を仰ぎたい」と述べ、いずれも賛否には触れなかった。

 共産党の山下芳生書記局長は「都構想は大阪市の解体構想で市民の暮らしが破壊されるので反対だ」と述べた。