大阪都構想の賛否を問う住民投票(17日投開票)に対し、投票棄権を促すかのような不審電話が有権者にかかっていることについて、大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長(45)は2日午前、JR大正駅前で街頭演説を行い「なんでもありか!」と怒りをあらわにした。
選挙妨害の可能性も浮上する不可解な“事件”に、橋下氏は「みなさん! 今ね『賛成なら投票行かなくてもいい』みたいなね、そういう電話流れてるらしいんですよ。なんでもありか! まあ、言いたい放題になってますよ」と訴えた。
橋下氏は前日1日、自身のツイッターに「都構想に賛成か反対かのアンケート電話がかかってきて、都構想に賛成の番号を押すと、『投票に行かなくても賛成になります』と自動音声が流れるとのこと。大阪市民の皆さん! これはうそですよ。賛成なら『賛成』と書き(投票)に行かないとダメです。まあ、それでも武力よりましか」などと書き込んでいた。
また、期日前投票の情勢にも触れ「みなさん、今、負けています。四分六(分)で、今負けています」と、劣勢を連呼した。
ここ数日、橋下氏はテレビ番組に生出演し、都構想の必要性、効果を主張し続けているが、この日、同区民から、再びテレビ番組に出演してほしいとの旨の意見を受けた。
これには「テレビの討論会は、僕がやるかどうか決めるんじゃなくて、テレビ局が決めるんで、市民の皆さんが(局に)言ってくれないと」。テレビ討論を市民からテレビ局側に求めてもらうよう呼びかけた。