大阪都構想の賛否を問う住民投票(17日投開票)をめぐり、大阪市内の有権者に「賛成なら投票に行かなくてよい」という虚偽の内容の電話がかかっていた問題で、大阪維新の会は8日、被疑者不詳のまま公職選挙法違反(自由妨害)罪で大阪府警に刑事告発した。維新によると、府警は同日現在、「内部で相談する」として受理していないという。
告発状によると、同市東淀川区の男性宅に4月27日午前、都構想に関する世論調査を装った自動音声の電話があった。賛否を尋ねられた男性が「賛成」と回答すると、「投票に行かない場合は自動的に賛成になるということをご存じですか」との音声が流れた。発信元は分かっていない。
維新によると、市内北部の複数区で4月末、同様の電話がかかってきたとの情報が少なくとも20件寄せられているという。