22日投開票の大阪市長選で時事通信が実施した出口調査によると、自民党支持層の3割以上が、同党推薦の柳本顕氏ではなく、地域政党「大阪維新の会」公認の吉村洋文氏に投票し、票が流れた形となった。「支持政党なし」と答えた無党派層の投票先は、吉村氏が柳本氏を上回り、半数を占めた。
維新支持層の9割以上が吉村氏に投じたのに対し、自民支持層のうち柳本氏に投票したのは約6割にとどまり、固めきれなかった。年代別に投票先を見ると、「20代」から「60代以上」までの全ての年代で、過半数の有権者が吉村氏に投じた。
「大阪都構想」への賛否も尋ねたところ、「賛成」が約半数を占め、「反対」が約3割、「どちらとも言えない」が約2割だった。賛成と回答した9割以上が吉村氏に投票。これに対し、反対と答えた人の約9割が柳本氏に投じた。どちらとも言えないと答えた人の投票先は、4割以上が吉村氏、約3割が柳本氏だった。
出口調査は、市内20カ所の投票所で実施。投票を終えた男性593人、女性523人の計1116人から回答を得た。(2015/11/22-20:46)