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アベノミクスを考える
 第3章 アベノミクスは有効か (4)デフレからの脱却

アベノミクスでは「デフレからの脱却」を掲げ、2年以内にで年2%程度の物価上昇率を実現する、という目標を掲げました。

第1章で、<正直なところ、なぜインフレ目標を掲げなければならないのか、小生にはわかりかねます。>と述べました。これをもう少し詳しく述べてみたいと思います。

すでに述べたことを繰り返しますが、<ごく普通に考えると、デフレ自体は物価が下がることですから、消費者にとって悪いことではない>、<インフレ・デフレは通貨の価値の変動であり、実体経済ベースで考えれば、好況・不況とは関係ない>と思われます。

ところが、安倍首相は、デフレ=不況、デフレからの脱却=景気回復というように考え、デフレは悪であると考えているように見えます。

しかし、本来物価は安定していればいいのであって、多少の上下があってもそれは問題ではないでしょう。デフレが悪ならインフレも悪でしょう。2%のインフレが許容されるのなら、2%のデフレも許容されてよいように思われます。

そもそも、年1%以下の物価下落が続く、という状態をデフレスパイラル…デフレが人々にデフレを予想させ、そのため人々が消費や投資を控え、需要を減らし、それがさらにデフレを招くという悪循環…というべきなのでしょうか。

年1%以下の物価下落を人々が実感することが出来るでしょうか。そして、そのことによって更なる物価の下落を予想して、消費や投資を控えるでしょうか。仮に現状では人々が消費や投資を控えているとしても、それはデフレスパイラルが原因ではなく、別の要因ではないでしょうか。

つまり、デフレは「不況」の原因ではなく、「不況」の結果ではないでしょうか。

ここで「不況」と言いましたが、短期的に終わってしまう不況ではなく、長期の不況であり、あるいは長期の停滞、経済成長の止まった状態、と言うことだと思います。

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