トップページへ・ 「『石原慎太郎批判』の概要」へ
「『新・堕落論』批判」のトップページへ・ 前のページへ

湾岸戦争-VTOL(2)

湾岸戦争に参加した垂直上昇型戦闘機(VTOL機)について、前節に引用した文章のあとに、以下のような記述が続きます。

いってみれば、体操競技の吊り輪みたいなもので、吊り輪にぶら下がりながら両腕で体をまず水平に持ち上げるには強力な腕の力がいるのと同じように、強力なパワーで止まったままの飛行機をそのまままず上昇させるのだがエンジンの力が強いほど翼の根元に力がかかる。そのために翼と胴体をしっかり繋ぎ合わせなくてはならないが、その部品は並みの強度のものでは持ちません。そのパーツには世界で一番硬いリチウムアルミを使わなくてはならず、それを削る工作機械はまだ世界には存在しなかった。たったひとつ日本の福井県にある松浦機械という優秀な中小企業が名乗りをあげ、そのおかげで彼らは念願の新兵器を作ることが出来(た)

Wikipediaで垂直上昇機を調べました。

垂直上昇機は幾つかあるが、戦闘機となると、そんなに多くない。どうやら、ハリアー、ハリアー�供▲�スプレイぐらいか?そのなかで、湾岸戦争に参加したのは、どうやらハリアー�兇蕕靴ぁ�なにしろオスプレイは運用開始2006年とありますから、1991年の湾岸戦争には使われていない。

それで、ハリアー�兇鮓�てみました。

あれ、エンジンが胴体の横に付いている。「吊り輪にぶら下がりながら両腕で体をまず水平に持ち上げる」というのは変ですね。

オスプレイは左右の翼の両端にプロペラが付いています。まさに「吊り輪にぶら下がりながら両腕で体をまず水平に持ち上げる」感じです。この場合ならば、たしかに、ハリアー�兇両豺腓鉾罎戮譴弌◆屬討海慮桐�」で、翼の根元にかかる力は大きい、とはいえます。

ようわからん、というわけで、知恵袋で質問しました。

驚きましたね。そもそも、垂直上昇時に翼の根元にかかる力なんて、大したことないんだそうです。ここで、高校の物理の公式を思い出しました。F=mα。力は、加速度に比例しますから、ゆっくり上昇すれば(αの値が小さい)、翼にかかる力は小さい(Fの値は小さい)。

ハリアー�兇蓮∪鐺�機ですから、急上昇、急降下に耐えられるように出来ている。それを考えれば、垂直上昇のときにかかる力なんて、大したことない、ということのようです。

たしかに、垂直上昇による離陸は、滑走による離陸より、力がいる。従って垂直上昇機が垂直上昇する時…というのは、垂直上昇機も、常に垂直上昇で離陸しているわけではなく、普通の滑走による離陸もおこなうのです…には、あまり重い荷物(たとえば兵器)は積めません(F=mαのmを小さくしなければいけない)。これは、滑走による離陸のさいには、時間をかけて、ゆっくり上昇している(αの値が小さくなる)からなんですね。

さて、そのあとのリチウムアルミ、松浦機械も怪しいのですが、それは次の節で。


リンク大歓迎!
このWebサイトはリンクフリーです。

次のページへ・ 「新・堕落論」批判のトップへ
「『石原慎太郎批判』の概要」へ ・トップページへ