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アベノミクスを考える
 第1章 アベノミクスとは (4)「民間投資を喚起する成長戦略」

アベノミクスの弱点は成長戦略でしょう。金融政策、財政政策が有効であることは、小生の学生時代には経済学の常識でしたが、経済成長に関してはそういうものはありませんでした。いまでもないのではないかと思います。

経済学的に言うと、経済成長は国民総生産が増加することであり、そのための方法は、投下する資本を増やす、投下する労働力を増やす、あるいは、生産性を向上させることです。

資本を投下し、労働力を増やし、新技術を導入すれば生産は増加する、はずなのですが、どうやらそんなに簡単なことではないらしいのです。いわゆる発展途上国に対して、資本や労働を投下しても、期待したほどの成果が出ない、という現象がありました。

まあ、それは発展途上国のことであって、日本には当てはまらない、ということにしましょう。

しかし、どうすれば技術革新が起こるか、ということになると、まったく見当がつかないといえるでしょう。

アベノミクスでは技術革新による生産性の向上を狙いとして、成長の見込める健康・医療、エネルギー、次世代インフラ、農林水産業など地域資源、の4つの分野に対して補助金を出したり、税制上の優遇措置を設けたりする、という方法で支援していこうとしています。また、規制緩和も検討されています。

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