トップページへ・
「『石原慎太郎批判』の概要」へ
「『新・堕落論』批判」のトップページへ・
前のページへ
「収奪される先端技術」にこのような記述があります。
たとえばあの狭小なペルシャ湾では航空母艦は多数使えず、代わりに砂漠、と言っても不毛の硬い地面を削ってそこに、イラクが保有しているミグに匹敵する性能の垂直上昇型戦闘機を配備しなくてはならないが、その飛行機は在来のものとは違って高速を出すためには細い胴体に細い翼、そして強力なエンジンをつけなくてはならない。
この垂直上昇型戦戦闘機（VTOL）についての記述は、このあとも続くのですが、とりあえずここまでにします。
疑問点は３つ
�，い�らペルシャ湾が狭くても、航空母艦は多数使えず、ということはないだろう。実際には、航空機はサウジアラビアあたりから、発進したらしい。
�⊃眥松緇叉，世箸靴討癲◆嵒毀咾旅鼎っ鰐未鮑錣叩廚燭世韻如⇔ッ緡Δ�できるとは思えない。そのほかの施設（給油・管制・整備など）がなければ、ダメなのでは？
�Ｏ儡濱鐐茲砲�いて、垂直上昇型戦闘機が活躍したようには見えない。
Wikipediaの「砂漠の盾」作戦の項を見ますと、作戦に参加した機種は、「F-117、F-15E、F-111、A-6E、A-7、F/A-18、トーネード IDSなど」となっているが、これらは、いずれも、VTOLではありません。
また、湾岸戦争に参加したVTOLの戦闘機としては、ハリアー�供�AV8B）らしいnのですが、Wikipediaの「ハリアー�供廚任蓮△海鵑糞�述があります。
湾岸戦争では5機が撃墜され、2名が戦死し、1000ソーティあたりの被撃墜は1.5機となっている。これは同戦争に参加したA-10攻撃機の3倍、F-16多用途戦闘機の7倍の損耗率である。
あまり、活躍したようには思われないですね。
ちょっと調べましたが、要するにこういうことらしいです。
垂直上昇型戦闘機が、垂直上昇するのはやはり大きな力が必要であるため、機体を軽くしなければならない。ということは、兵器装備も軽くしなければならない、つまり、普通の戦闘機に比べて、性能が劣っている。
湾岸戦争に参加した航空機は、サウジアラビアなどの隣国に配備され、そこから発進することができた。したがって、あえてVTOLを使用する必要はなかったし、「硬い地面を削る」必要もなかった。
もちろん、ペルシャ湾が狭いからといって、空母が入れないなどということはないでしょう。しかし、大事な空母を、敵に攻撃されやすいような場所（ペルシャ湾）に配備する必要はなかった。あるいは、ペルシャ湾には、機雷が敷設されていたかもしれないですが。
リンク大歓迎！
このWebサイトはリンクフリーです。