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芥川賞候補作「バカみたい」 2012年1月6日



芥川賞候補作は「バカみたいな作品ばかり」 選考委員の石原都知事
msn産経ニュース2012.1.6 17:08 (全文引用)

「自分の人生を反映したようなリアリティーがないね」

芥川賞の選考委員を務める東京都の石原慎太郎知事は6日の定例会見で、いまの若手作家に欠けているものについて、こう語った。石原知事は「太陽の季節」で第34回芥川賞を受賞している。

石原知事は「(作品に)心と身体、心身性といったものが感じられない」と指摘。「見事な『つくりごと』でも結構ですが、本物の、英語で言うならジェニュイン(正真正銘)なものがない」と述べた。石原知事は昨年11月の会見でも「みんなマーケティングで、同じ小説家がくるくる違うことを書く。観念というか、自分の感性でとらえた主題を一生追いかけていくのが芸術家だと思う」などと語っていた。

第146回の芥川賞候補作は6日付で発表され、17日に選考委員会が開かれるが、石原知事は「苦労して読んでますけど、バカみたいな作品ばっかりだよ」とぼやくように話した。

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まあ、石原先生の作品、たとえば「太陽の季節」「完全な遊戯」、こういうものはきっと、彼の「人生を反映したようなリアリティー」があるんだろう。きっと彼の欲望を忠実に描いていて、リアリティーがあるんだろう。

彼が実際に、こういう作品のとおりのことをした、ということではないだろうが、もしかしたら、彼はこういうものを書いて、欲望を発散させていたのかな?だとすれば、それで、現実の犯罪なり、不道徳な行為が減少したのだから、彼の作品は、社会の役に立ったということだろう。

そして、彼は、こういう「自分の感性でとらえた主題を一生追いかけていく」のだろう。

というのは半分冗談だが、半分本気。

「自分の人生を反映したようなリアリティー」「心身性」「ジェニュイン」。なんだか誰でも言えそうな、具体性のない言葉のような気がする。

芥川賞は、日本文学振興会が、純文学の新人に授与する賞です。候補作品は、新人の書いたものですから、「バカみたいな作品ばっかり」かもしれない。まあ、良くいえば、玉石混淆でしょうが、選考委員はそのなかから、光るもの、あるいは、磨けば光りそうなものを探し出さなくてはなりません。石原は、それを理解していません。

まあ、もう一つ考えられるのは、石原慎太郎が時代についていけなくなっているとか、老人になって感性が鈍麻したとか、そういうことかな。

そうそう、もしかしたら、ただ単に、「バカみたいな作品」と他人の作品をこき下ろしただけかも。


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