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2015年大阪ダブル選 敗因分析

「共闘」があれば勝てたか

発信内容と発信方法を統一することができて、発信力を強化することができていれば、柳本氏は吉村氏に勝てたか、というと、それはわからない、というしかないでしょう。ただ、今回のような「大敗」にはならなかったような気がします。

「大阪都構想」は否決されたが、それに代わる大阪の未来像…とりあえず「ポスト都構想」と言ってもいいし、「阪都構想の対案」言ってもいいのですが…が示されない限り、5分5分の勝負でしょう。

「ポスト都構想」がないことは正直に語るべきだったでしょう。敵に、そして有権者に当方の弱点をさらけ出すようなものですが、そのことによって明確なメッセージを発信することが出来、発信力は増大する、と思います。

夢のような大阪都構想の対案はありませんし、また必要もありません。夢のようではないが実現可能の、そこそこの案なら作れるでしょう。その案は、今はありません。これから作ります。みんなで話し合って作っていきます。その案の方向性は「制度ではなく政策」「しくみではなくなかみ」です。

正直にこう語って、あとは有権者がどう判断するか。有権者がこれを信じてくれるかどうかでしょう。

橋下維新は大阪都構想の「対案」がないことを当然批判してくるでしょう。それへの反論は、では、大阪都構想はあるといえるのでしょうか、いったん否決されたではないですか。大阪都構想が大阪市解体構想である、というのはオール大阪でメリットがあるとすれば、まあいいとしても…ここまで言うかはさておき…そもそも2重行政という概念があいまいです。都構想の効果額は橋下センセイの言う数字でも「17年間で2700億円」しかありません、云々、と徹底的に大阪都構想を否定したとします。

これでおそらく、大阪都構想のイメージを壊すことは可能でしょう。

そして、橋下維新の主張する彼らの「過去の実績」とその裏返しの「昔は酷かった」についても反論する。それに、橋下センセイの失敗は山ほどあります。ただし、「橋下維新反対」とは言わない。

要するにアンチ橋下陣営のやるべきこと、できることは「橋下維新」に対するネガティヴキャンペーンなのですが、対象は橋下維新の発信する「イメージ」であって、「橋下維新」そのものではない。こういう運動を展開したとして、勝負は5分5分だったのではないでしょうか。

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