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前に引用した 産経新聞記者座談会の続きです。
D 「他党関係者からも『自民色が強すぎて動きづらい』という声が漏れた。自民推薦候補の街頭演説などには、自民支持層だけでなく、共産系の市民団体の人たちも集まっていた。中山さんが『自民党総裁、安倍晋三に成り代わり』といってお礼やお願いをすると、場の空気が冷えていくのが感じられた」
<その場の空気>などという主観的な言い方ではなく、もう少し客観的に事実をつたえる表現方法はないのか、と突っ込みを入れたくなりますが、それはさておき、そういうような事実があったとしても不思議はありません。
なにしろ安倍氏は、かねてから橋下センセイと気脈を通じており、大阪都構想では陰に陽に橋下センセイを援助していました。おそらく共産党支持者の人たちはよくご存じのことで、安倍晋三なんかの<お礼やお願い>なんか聞きたくもないでしょう。
だからと言って、「共産系の市民団体の人たち」が維新候補に投票するとは思えません。もともとアンチ橋下維新なのですから。
「市民団体の人たち」は選挙運動の運動員となる人たちも含まれているでしょうが、その人たちがやる気をなくす、ということもなかったようです。
前掲の産経新聞の記者座談会ではこんなことも言われています。
街頭でも、共産系の市民団体の動きの活発さが目についた。結果的に目立ったのは共産だったということかもしれない。
共産党の支持者の中には、自民党の支持者と同様、「共闘」することに抵抗感がある人もいたかもしれません。そういう人たちも、維新候補に投票するとは思えません。
「共闘」に反感、違和感を覚える人たちはいたでしょうが、その人たちが維新候補に投票するとは思えません。ただし、棄権することはあったかもしれません。
橋下維新の自共「共闘」批判の影響は、自民党支持者、共産党支持者と双方に対して限定的だったと思われます。
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