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数字で具体的に検証しましょう。
大阪市長選における政党別の支持者数はもちろん公式には明らかになっていません。2014年衆院選の比例代表の各党の得票数で代用しましょう(=大阪市選挙管理委員会ホームページより作成)。
たまたまですが、2014年衆院選と2015年市長選の投票者数が約百万人で一致しているのも好都合です。
そして、今回の大阪市長選の支持政党別の投票動向はこちら。
(元の時事通信の記事はこちら)。
自民党の支持者数は、2014年衆院選と同じ230,797人だったと仮定します。そして、自民党支持者の35%が吉村氏に投票した、ということは、つまり80,778人が吉村氏に投票したということになります。
今回の市長選における柳本氏の得票数は406,595票、吉村氏の得票数は596,045票でした。仮に、柳本候補が共産党の支援を断ったと結果として、自民党支持者で吉村氏に投票した人がすべて柳本氏に投票したとします。柳本氏の票は80,778票増え、吉村氏の票は同数減る。その結果は、柳本氏487,373票、吉村氏515,267票、これでも柳本氏は勝てない。
上記の試算は、支援を断られた共産党が、それでも柳本氏に投票したとしてこうなる、ということです。支援を断られた共産党が気分を害して吉本氏に投票する、ということはないにしても、柳本氏に投票する代わりに、棄権するかもしれない。
繰り返しますが、柳本氏は、共産党の支援なしには吉村氏に勝てなかったのです。
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