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2015年大阪ダブル選 敗因分析

有権者はどう動いたか

こういう状況の中で、有権者はどう動いたのでしょうか。

大阪ダブル選 住民投票とねじれ 現状打破、維新に託す 関心失い棄権も
毎日新聞 2015年11月23日 大阪朝刊

 毎日新聞は22日のダブル選で出口調査を行い、都構想の住民投票では賛成と反対のどちらに票を投じたか尋ねた。住民投票では反対(70万5585票)が賛成(69万4844票)を上回ったが、出口調査では反対票を投じたと答えた人は42%にとどまった。住民投票で反対した人が市長選には足を運ばなかった可能性がある。

もう一つ、こちらの評論をご覧ください。

大阪ダブル選挙圧勝!
橋下維新「恐るべき強さ」の謎を解く 政治ジャーナリスト・松井雅博
DIAMOND ONLINE 2015年11月24日

この図を見てわかることは<(住民投票で)都構想が否決された原因は、「維新支持層が離れた」のではなく「反対派が増えた」ことによる。すなわち、票の上乗せ分はすべて「反対」なのである。>すなわち、ダブル選の市長選で維新が勝ったのは「維新支持層が増えた」のではなく「反対派が減った」のです。

大阪都構想に反対した人の中には、大阪都構想は否決済み、と考えた人もいるでしょう。あるいは、都構想が復活したら、あらためて内容を検討したうえで投票すればいい、と考えたかもしれません。

大阪都構想が争点であるようなないような状態であったがゆえに、大阪都構想に反対した人の一部は、市長選は棄権したのでしょう。

一方、大阪都構想賛成派の人たちには後がなかった。市長選で負ければ都構想はオワリでしょう。それどころか負ければ維新消滅の危機、と思われてもいたようです。そういう意味で、棄権は出来なかったのです。

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