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小生は、当初橋下が出直し選を言いだしたときに、橋下は本当に大阪都構想を推進したいのだろうか、と疑いました。
というのは、先に述べましたように、数字の上では、橋下には出直し選で勝つのは難しいと思ったからです。
ただ、橋下と維新の会の支持率は低下傾向です。今後橋下の支持率が回復する見込みはないとみて、賭けに出たのかもしれません。
選挙をやる、となれば、一応世間の注目は得られます。中身のない橋下としては、なにはともあれ、注目されなければ、存在しないに等しい。
大阪都構想の本来の目的は「大阪の活性化」です。これを大阪市民に訴えれば、まだ、何とかなるかもしれない。
他党は都構想を邪魔する悪者であり、自分はそれを相手に懸命に戦っているという体裁を整え、市民の同情票を集めることが出来るかもしれない。
橋下には、こんな計算があったのかもしれません。
ただ、それだけではないような気もします。
もしかしたら橋下は、大阪都構想を投げ出し、政権を投げ出したいのかもしれません。
【2014年大阪市長選挙】橋下徹候補者 第一声(演説全文)より
あのですね、もうほんとにこの政治の世界は、ほんとにね、わからない。 もう僕このね、もうズルズルズルズル引き伸ばされるような、もうこのわけのわからないようなのは嫌なんでね、もう大阪都構想ダメだったら、今回の選挙で、僕を落としてほしいんですよ。もうやめさせてほしい。もうこのまんま議会でね、ズルズルズルズル嫌がらせ。
この演説の最後に、もう一度同じことを言っています。また、辞任記者会見でも同じようなことを言っていますが、こちらのほうが、橋下氏の気分が良く表れているとおもわれるので、こちらを引用。
まあ、たしかに大阪都構想を言いだしたのが2010年1月ですから、4年間検討を続けていることになります。
まったくもってご苦労様ですが、大阪府時代は、平松氏との論戦が中心で、大阪都構想はそっちのけ、みたいな話、そのあと公務員叩き、維新の会の国政進出、慰安婦問題発言とありましたので、時間がかかっているのは橋下氏ご本人のせいか?
そもそも大阪都構想推進の出発点である「大阪府自治制度研究会」…これは大阪府知事の私的諮問機関ですが、これの結論については、こんな見方もあります。
「大阪都は困難」 橋下知事設置の府研究会
新たな大都市制度を議論するため、大阪府の橋下徹知事が設置した府自治制度研究会(座長=新川達郎・同志社大大学院教授)は22日、知事への提言をとりまとめる最終会合を開き、府と大阪市の役割分担を明確にするため再編が必要としながら、知事が目指す大阪都構想の導入は困難とする意見で一致した。
(朝日新聞 2010年12月23日)
この研究会の最終報告は小生もちょっと見てみましたが、「大阪都構想の導入は困難」とまでは書いて無いように見えました。ただし、いろいろな検討課題とか、そういうことは列挙されていました。いずれにせよ、そもそも大阪都構想実現には困難が予想された、と言うことではないか。だとすれば、都構想が難航しているのは、強引に推し進めた橋下の身から出たさび。
それにしても、ここまで来てしまった以上は、大阪都構想を投げ出すわけにはいかない、自ら辞任を申し出る、というのも出来ない。それで、選挙で落選する、という道を選んだのかもしれない。
それなら、「潔く民意に従う」とか言って、カッコをつけて辞めることができる。
橋下は、この選挙、勝てば御の字、敗けても損はしない、ということか?
まあ、単なる憶測ですが、当初、小生はこんなことまで考えたのでした。
そこまではなくても、橋下は、本当は大阪都構想を投げ出したいのでは?
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