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石原慎太郎と「東京」以外

今回は、石原慎太郎と「東京」以外について。「東京」としたのは、彼の頭の中の「東京」は、東京都ではなく、都会の部分でしかないようだからです(後述)。

1987年、リニア宮崎実験線を視察し、その後の記者会見で発言。

「鶏小屋と豚小屋の間を走っている格調の低い実験線では十分なことはできない。」

2007年3月の能登半島地震について発言

「震度6の地震がきた。ああいう田舎ならいいんです。」

どうも、石原慎太郎は田舎を蔑視しているようです。「天罰発言」のかわりに「東北ならいいんです。」といわなかっただけましか?

ついでにいいますと、東京都でも、都会でなければダメ。三宅島の村議に、

「おまえらバカかって。三宅島っていうのは本当にまとまりのない島だ」
といったというのは、すでにご紹介しました(「石原慎太郎の『馬鹿』)。

東京の西のほう、多摩地区も蔑視の対象か?2006年6月、瑞穂町議会が五輪招致決議案を否決したことについて、

「頭がどうかしているんじゃないのかよ。」
と言ったり、青梅マラソンと競合する東京マラソンを提唱したことなど(後述「石原慎太郎とスポーツ」)は、疑わしい事例です。

では、都会なら蔑視しないか、というとそうではない。

2009年4月24日の定例記者会見で、都知事就任10年間の実績を質問され、排ガス規制を挙げ、大気環境が大幅に改善された、と得意満面で答えて、

「大阪行ってごらんなさい、空気もっと悪いですから」

2011年3月4日の都庁内での定例会見で、同日告示された出直し名古屋市議選で躍進の勢いをみせる「減税日本」について

「どうかしてるよ、アレ」「付和雷同する国民はバカ」

大阪でも、名古屋でも、それぞれにその地の事情というものがあるはずで、まずはそれを尊重すべき。

では、首都圏の近隣諸県は?

今回の立候補にさいし、自ら後継者と目していた松沢氏を裏切ったことなどから、石原氏がどれほ首都圏連合構想を真面目に考えているのか疑問。

真面目に考えているとしても、他県を東京都に奉仕させる意味でしか考えていないかも。

2001年1月26日〜27日に開催されたダボス会議の、都市をテーマとした分科会において

「東京の首都機能を高めるため、昼間に東京で仕事をして隣県の自宅に帰る他県在住者からも徴税したい」

まあ、石原慎太郎は花粉症に悩んでいるらしいから、近隣諸県の杉の木を伐採させたい、というので、首都圏連合なんて言い出したんじゃないかしら。

全国の「東京」以外の皆さん、「石原慎太郎はダメ!」といいましょう!

それにしても、このままだと、石原慎太郎とそれを選んだ都民は、日本全国の皆さんの怨嗟の的になってしまうのでは、と心配です。


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